1. TSUKASA農園ブログ
  2. 竹の活用
2021年05月02日

竹で椎茸小屋を作ってみました

放置竹林問題を解決するための竹の活用方法として、椎茸小屋を作ってみる事にしました。

椎茸は直射日光を避け、風通しの良い環境で栽培する必要があるため、竹とすだれでそのような環境を作ります。

椎茸小屋の作成方法

竹で椎茸小屋を作るにあたって、追加の木材や釘・針金などを使わず、できるだけ再利用できる最小部品で作る事を考えました。


接合に釘や針金を使用すると、一部修復や解体して新しい小屋を作る際に、再利用ができません。

そこで、太めのボルトとナットを使う事にしました。

一部の竹が割れて交換が必要な際も、ボルトとナットであれば再利用が可能です。


■使用した材料
・2mに切りそろえた竹
・20cmのボルト
・ナット
・すだれ

■使用した道具
・電動ドリル
・レンチ
竹の端から10cmの位置に、電動ドリルで穴を空けます。

竹の中心部に表から裏まで貫通するよう、位置に気を付けます。

別な竹の上に置いて作業すると、穴を空けやすいです。
穴を空けた2本の竹を交差させ、ボルトを通します。

それぞれの外側をナットで締め、固定します。

伐採したばかりの竹は水分を含んでおり、1ヶ月程経つと乾燥のため、竹が細くなりナットが緩んでしまいます。

緩んでしまった後に、再度きつく締めなおすと、強度が増します。
4本の竹を正方形に結合し、2本の竹を斜めに結合する事で、家の形を作ります。

このセットを2セット作成します。
2セット作成したフレームを、さらに4本の竹で結合し、立方体を作ります。

斜めに取り付けた竹は、屋根の部分になりますので、後で上部に竹を通す事を考え、高さを揃えます。

全体的にナットを締めなおす事で、強度が増します。
フレームが出来たら、常設する場所に移し、風で倒壊しないように木などにくくりつけ、固定します。

日陰を作るため、屋根と側面にすだれを取り付けます。
最後に、内部にシイタケの原木を格納すれば完成です。

シイタケ栽培は風通しのよい日陰で行う必要がありますが、すだれであれば風通しも良く、直射日光を防ぐ事ができます。

竹小屋を作ってみて

竹の切断から完成まで、所要時間としては3時間程でした。

必要な材料とかかった費用は以下になります。


竹・・・17本 0円

ボルト・・・20本 3,600円

ナット・・・40個 500円

ワッシャー・・・40個 400円

すだれ・・・6枚 4,000円


合計:8,500円


木材などを使って作成するともっと費用がかかると思いますが、伐採した竹を有効活用しているため、材料費をだいぶ抑える事ができました。


椎茸小屋以外にも、農業用のハウスなど様々なものに活用できそうです。